水質汚染

水質汚染の実態

日本の水質汚染は高度経済成長の副産物ともいえるものです。 経済成長を優先し、水や環境への影響を考える事はなかったのでしょう。 かつては自然豊かで、水も清らかだった日本では考えられないような状況になりました。

工業廃水などを原因とした公害事件も起こりました。

近年では、有害な重金属や合成有機化合物を含む廃水を規制する法律が制定され、随分と状況は改善されていますが、全ての企業が基準を遵守している状況ではありません。

土壌汚染防止の為に廃棄物処理に対する法律も厳しくなりましたが、不法投棄も後を絶ちません。 そうした不法投棄によって汚染された土壌を通って河川や地下にしみ込んだ水は有害物質を多く含み人体にも悪影響を与えます。

工業廃水や土壌汚染が水質汚染の大きな原因である事は間違いありませんが、近年の水質汚染の一番の原因は家庭排水にあるのではないかとも言われています。

生活排水には多くの有機物や化学物質が含まれていて、その量は年々増加しているといいます。

工業排水や生活排水にもともと含ませる有機物や化学物質はもちろん有害なものですが、それだけが水質汚染の原因ではありません。

工業排水や生活排水には、たくさんの窒素やリンが含まれているのですが、それらは湖や貯水池に植物プランクトンや藻類などを異常発生させるなど多大な影響を持っています。

汚染された水道水

そうして発生した植物プランクトンや藻類は緑、赤、褐色などに色づく現象を起こしたり、異臭を放ったりします。この状態は見た目にも臭いでもとても不快なものです。

異臭を放ち色づいた湖や貯水池の水などを水源にしているのです。 それを考えると少し水道水を飲むことに躊躇を覚えます。

工業廃水や土壌汚染の問題は、私たちには難しい大きな課題ですが、私たちにもできることはあります。 自分たちの大切な水や環境を守る為に、環境に対する配慮を持ってできることから努力をして日常生活を送ることが水質改善への近道となるのではないでしょうか。